嘆きの丘の聖なる星

鋼の錬金術師劇場版。パラレル的になるのかと最初は思って忌避してたんですが、原作準拠ということでちょっとほっ。それでも詳しい設定などは調べずにいったので置いてけぼり食らわないかちょっと不安だったけど、11.5巻をもらえて映画開始の前に漫画読めてそれだけで前準備は十分でした。まぁ、なくても大丈夫だったと思うけど。原作やアニメを最後まで知ってる人なら問題ないですね。

まさにエンターティメントだったな、というのが総じての感想。バトル、サスペンス、ちょっとロマンスなど熱い展開盛り沢山で2時間があっという間。ハガレン好きは見て損なし！という感じ。
細かいことを言うと、お前ちょっと等価交換無視してないかって人がいますが、その辺は上手いことどうにかなってるのでしょう。派手すぎだけど無茶ではないかなというぎりぎりのライン…かな？

ジュリア兄妹は何だかエルリック兄弟と重なる部分もあって、特にアルはジュリアを気にかけているのが実は何か新鮮だった。原作だとメイに迫られるアルだけど、実は自分の方から女性を意識してるところってない気がして。突っ走る兄を持つ者同士ということもあるのだろうけど。ジュリアは初期のエドアルみたいなんだよね（賢者の石を求めて、その真実に膝を折るとかまんま）。取り戻したいものがあるとかね。だからなのか親しみやすく、それゆえに危なっかしくはらはらしてました。そう思うとジュリアも主人公なんだなぁと振り返ってから気づいた。
エルリック兄弟と少し似た兄妹の物語、夢中で見させて頂きました。